ShopifyはECサイト開発・運営を助けるプラットフォームとして、カナダで創業されたECプラットフォームです。
日本では2017年から国内向けにローカライズされ、それをきっかけに多数の企業が導入し、これからさらに拡大していくことが見込まれています。
実際にShopifyの利用を検討している方も多いのではないでしょうか。
Shopifyでサイト構築・運営を成功させるには、メリット・デメリットを理解しておくことが重要です。
そこで今回は、Shopifyを利用するメリット・デメリットをご紹介します。
人気ECサイトとの比較も行っているため、ぜひ参考にしてみてください。
目次
Shopify 5つのメリット
Shopifyには以下の5つのメリットがあります。
- 1番安いプランは$5~と業界でも最も低コストで利用可能
- アプリやテーマが豊富でカスタマイズ性が高い
- 多言語・海外発送対応で越境ECに強い
- Shopifyペイメントの利用で取引手数料無料、その他手数料も比較的安い
- オムニチャネル対応(外部サービス連携)が可能で集客を見込める
1番安いプランは$5~と業界でも最も低コストで利用可能
Shopifyは、低コストで導入可能で、基本料金は以下の通りです。
初期費用 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
月額費用 | |||||
年間費用 | - | - |
ショップを持たず商品販売機能(カート)のみ利用できるスタータープランからリニューアルや大規模なカスタマイズを行えるShopifyPlusまで全5プランが用意されています。
ショップの拡大に伴い、プランを途中で変更することも可能なため、最初は月額料金の安いプランから始めるのもおすすめです。
また初期費用が0円と費用を抑えられるため、万が一事業が上手くいかなくても、損失を最低限に抑えられます。
契約期間の縛りも厳しくなく1ヶ月経てば解約できるので、試すにも比較的ハードルが低いプラットフォームと言えるでしょう。
アプリやテーマが豊富でカスタマイズ性が高い
Shopifyはデザインプレートが豊富に提供されておりクオリティの高いデザインを作成できます。
部分的にHML/CSSを編集してカスタマイズが行えるので、本格的なオリジナルデザインの作成も可能です。
また、拡張機能となるShopify アプリが多数開発されており、基本機能に搭載されていない機能も追加することができるのも魅力的なポイントと言えるでしょう。
元々備わっている基本機能は必要最低限になっており、お店に合わせて定期購入やクーポンなど、必要な機能をアプリで追加する仕様になっています。
そのため、使用しない余計な機能がなく、必要な機能だけを追加してサイトを使いやすいように独自カスタマイズすることが可能です。
現在では、この拡張アプリは8,000種類を超えており、カスタマイズ性は非常に高いと言えるでしょう。
以下はShopifyを利用して作ったサイトの例です。どのショップもブランドの世界観を上手く表現できています。
多言語・海外発送対応で越境ECに強い
対応している言語および通貨が豊富でFedEx、UPS、DHLといった世界三大配送会社と提携するなど海外発送も可能なため、越境ECに強いと言えるでしょう。
また、AmazonやeBayなどの、大手海外モールとも連携ができる点も越後ECをしたい方には魅力的なポイントです。
通貨換算も自動で行われるため、Shopifyは越境ECサイトを運営する上でも頼りになるサービスと言えます。
Shopifyペイメントの利用で取引手数料無料、その他手数料も比較的安
Shopifyペイメントとは、Shopifyが独自に提供している決済サービスのことです。
Shopifyペイメントを利用しない場合、以下のようにプランごとで0.15〜5%の取引手数料がかかります。
●スタータープラン:5%
●ベーシックプラン:2.0%
●スタンダードプラン:1.0%
●プレミアムプラン:0.5%
●Shopify plus:0.15%
売上の0.15〜5%が徴収されないため、その分多くの収益を得ることができます。
多くのサービスでは取引手数料がかかるのに対して、Shopifyではかからないのがメリットの1つと言えるでしょう。
また、振込手数料も無料です。売上振込申請などの手間を省くことができるのも魅力的なポイントになります。
以下は人気ECサイトとの手数料を比較した表になります。
決済手数料 | 3.25%~4.15% | 3.6~5% | 3.3~3.6% | 3.19~3.49% | 1.5~6% | 0円 | 販売手数料 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 10.56% | 振込手数料 | 0円 | 275円 | 0円 | 22円 | 0円 | 172円 |
他のECサイトと比べても手数料が安い分、コスパが良く感じられますね。
オムニチャネル対応(外部サービス連携)が可能で集客を見込める
サイト上だけではなく実店舗やWEBメディア、ECモール、SNSなど様々な外部サービスを利用して販売することが可能です。
具体的には以下のサービスと連携することができます。
・実店舗(Shopify POSを利用して連携可能) ・WEBメディア(購入ボタンを利用して連携可能) ・Amazon ・TikTok ・Google Shopping など |
サービスと連携することで、SNSやGoogleショッピング広告からの集客が見込めるでしょう。
実際のShopifyユーザーからの評判は??
上記のように様々なメリットがあるShopifyですが、実際のユーザーからの評判も気になりますよね。
以下は、実際のユーザーからのShopifyのレビューになります。
実際のユーザーからも多機能、手数料コストが安い、高度なECサイトの作成が可能など高評価が寄せられていました。
一方で、初心者にはハードルが高い、Shopifyペイメント以外の手数料を無くしてほしいなどの改善ポイントも見受けられました。
Shopify3つのデメリット
実際のユーザーからもあったようにメリットが多い一方でShopifyには以下のようなデメリットもあります。
- 英語スキルが必要になる場合がある
- 本格的なカスタマイズをしたい場合はHTML/CSSの知識が必要になる
- カスタマーサポート体制が弱く、基本的に問い合わせはメールのみ
英語スキルが必要になる場合がある
Shopifyはカナダ発のECサービスのため、日本での導入数が増えてきているとはいえ、詳細な情報や機能によっては英語スキルが必要になる場合があります。
Shopifyが豊富に提供している拡張アプリはその多くが海外アプリになるため、英語スキルが必然的に必要になるでしょう。
必要な機能だけを追加できるのはShopifyのメリットですが、英語スキルがない方は利用する際に翻訳が必要になるためスムーズに利用するのが難しい場合があるため注意が必要です。
逆を言うと、英語ができる人がいる場合は8,000以上の世界のアプリが苦労せずに利用できるため、他ショップとの差別化をはかれるでしょう。
また、Shopifyのカスタマーサポートもメールは日本語で対応してもらえるが、電話サポートは日本語には対応していません。
そのため、急な問い合わせをしたい場合は英語ができる人がいないと少し不便に感じる場合もあります。
電話越しに英語でのやり取りができる英語力があればShopifyの利用で困ることはないでしょう。
もちろん、海外アプリが特に必要ない場合は、英語力に自信がなくてもShopify自体の利用には問題ないため安心してください。
本格的なカスタマイズをしたい場合はHTML/CSSの知識が必要になる
Shopifyでは無料テンプレートも提供されているため、ボタン1つでももちろん簡単にサイト構築が可能です。
しかし、「ブランドの世界観をもっと表現したい」「もっと他ショップとの差別化をはかりたい」というようにサイトデザインにこだわりがある方は、HTML/CSSの知識が必要になるでしょう。
また、HTML/CSS以外にも機能のカスタマイズをしたい場合は、ECサイト運営に必要な機能を把握し、アプリのインストールや各種設定を行う必要があります。
このように高度なカスタマイズにはプログラミングの知識が必要になるため、簡単に対応することが困難と言えるでしょう。
カスタマーサポート体制が弱く、基本的に問い合わせはメールのみ
Shopifyではヘルプセンターやデザインサポートなどさまざまなサポートツールがありますが、日本語対応のサポートはまだまだ体制が整い切れていないのが現状です。
日本語での電話対応はしておらず、問い合わせはメールのみとなっています。
また、回答の返信がくるまでに期間を要する場合があり、10日以上掛かる場合もあります。
そのため、急な問い合わせをしたい場合や、電話や対面でのサポートを希望する人にとっては、不便と感じるでしょう。
Shopifyにはコミュニティやセミナーがあるため、利用してみるのもおすすめです。
コミュニティやセミナーでは、Shopifyに精通している人が多く、カスタマーサポートよりも早くサポートを受けられる場合もあります。
Shopifyと人気ECのメリットデメリットを比較
今回は人気ECサイトを代表してShopify・BASE・STORESのメリットデメリットをそれぞれまとめました。
それぞれ特徴があるため、自身の事業計画や費用などに合ったサービスを利用しましょう。
Shopify | |
メリット | ・低コスト低リスクで開設可能 ・豊富なアプリやテーマが提供されておりデザイン性が高い ・越後ECにチャレンジしやすい ・外部サービスとの連携が豊富 |
デメリット | ・場合によっては英語スキルが必要 ・本格的なカスタマイズにはHTML/CSSの知識が必要 ・日本語のサポート体制が弱い |
BASE | |
メリット | ・スタンダードプランなら月額利用料が無料 ・操作が簡単で初心者でも安心 ・無料の拡張機能がある |
デメリット | ・各種手数料が高め ・入金を手動で行う必要がある ・ショップデザインの自由度が低い |
STORES | |
メリット | ・プランによっては無料で始められる ・取引手数料がかからない ・無料テンプレートが多い |
デメリット | ・基本の入金サイクルが長い ・Web広告やブログに非対応 ・カスタマイズ性が乏しい |
上記でまとめたそれぞれの特徴を踏まえ、以下を参考にしてみて下さい。
▼とりあえずネットショップを始めたい方⇨BASE or STORES ▼さらに売り上げを上げたい⇨Shopify ▼本格的にネットショップを運営したい方⇨Shopify |
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