「Shopifyを始めたいけど、どのプランを選らべばいいか分からない」
「プランの料金を比較検討したい」
Shopifyにはプランが6種類あり、プランごとに料金や手数料が大きく異なります。
ベーシックプラン | $33 | オンライン3.4%+0円 対面決済2.7%+0円 |
スタンダードプラン | $92 | オンラインで3.3%+0円対面決済で2.5%+0円 |
プレミアムプラン | $399 | オンラインで3.25%+0円 対面決済で2.4%+0円 |
スタータープラン | $5 | 5%(取引手数料) |
Shopify Plusプラン | $2,000 | - |
POS Lite/POS Proプラン | Lite 無料 Pro $89 | - |
この記事ではShopifyの各プランを詳しく解説し、適切なプランの選び方のポイントなどについてご紹介します。
Shopifyの全プランの内容と月額料金・決済料金を比較!
Shopifyには6つのプランがあり、上位3つ(黄色)がよく使用される主要なプランです。
プランごとに特徴・登録できるアカウント数・月額料金などが異なるので、自社の制作目的や予算に合わせて、選定してください。
$33 | オンライン3.4%+0円 対面決済2.7%+0円 | |||
・「プロフェッショナルレポート」や越境ECに対応する機能が追加 | $92 | オンラインで3.3%+0円対面決済で2.5%+0円 | ||
プレミアムプラン | ・最も手数料が安く、便利な計算機能が利用できる | $399 | オンラインで3.25%+0円 対面決済で2.4%+0円 | |
スタータープラン | ・Shopifyのカート機能を利用で、モバイルデバイスに最適化 | ー | 5%(取引手数料) | |
・10サイトまで無料で開設可能で主要プランに加えた様々なシームレスな機能が利用できる | ー | $2,000 | ・営業担当者に要問い合わせ ・Shopifyペイメントと他社の決算処理サービスの両方を使用する場合最低手数料を支払う ・他社の決済処理サービスのみを使用する場合決済処理サービス手数料+取引1件につき0.15%〜0.30%をShopifyに支払い | |
POS Lite/POS Proプラン | ・データを一括管理できるPOS機能でマーケティングに役立てる | ー | Lite 無料 (Shopifyを契約していれば誰でも利用可能) Pro$89(1ロケーションごと) |
ベーシックプラン
月額手数料 | $33 |
クレジットカード手数料 | オンライン 3.4%+0円対面決済 2.7%+0円 |
スタッフ登録アカウント数 | 2人 |
・1~2程度で回すような比較的小規模なショップを開設する方 ・月商500万円以下の方・必要最低限の機能だけでショップ開設ができる方 |
▼特徴
- 最も安価なプラン
- アカウント数が2名までで小規模なショップにおすすめ
ベーシックプランは、Shopifyのプランの中で最も月額料金が低く、一番人気なプランです。最大2人分のアカウント数を登録できるため、初めてECサイトを開業する人や個人事業者など小規模なビジネス展開をする人におすすめです。
またストアを運営するための必要な機能が揃い、レポートにも基本的な項目が含まれているため、開設・運用は問題なく進行できます。
スタンダードプラン
月額費用 | 月額$399 |
クレジットカード手数料 | オンライン 3.25%対面決済 2.4%+0円 |
スタッフ登録アカウント数 | 15名 |
・取引量(海外発送含む)が多く、比較的大規模なショップ運営を行う方 ・月商2500万円以上の人・自動化計算機能を利用したい方 |
▼特徴
- プロフェッショナルレポートの利用
- 2か国語設定が可能に
プレミアムプランの特徴は他プランと比較し、クレジットカードクレカ手数料や販売手数料が最も安いことです。
商品数や取引量が多い方にお得なプランです。
また外部アプリを利用して「送料自動計算機能」と「関税と輸入税の計算機能」が追加されます。
「関税と輸入税の計算機能」はチェックアウト時に関税や輸入税を見積もり、徴収し、顧客に明確に合計金額を示すことができる機能です。
手間がかかる税計算を自動で正しく計算してくれるため、会社としての信用度の低下や返品・荷物の受取拒否リスクを避けることができます。特に海外での取引量が多い方に最適でしょう。
さらに送料設定の選択手段が拡大します。
顧客の要望に合わせて標準・速達・当日発送が選択できるようになるため、購入率や顧客満足度を高めることに繋がるでしょう。
スタータープラン
月額費用 | 月額$5 |
取引手数料 | 5% |
使用できる機能 | ・シンプルなストアフロント ・無制限の商品ページ数・安全なチェックアウト機能 ・質問用の問い合わせページ・Linkpop(※)・Shopifyアプリへのアクセス ・Shopifyの注文管理 |
こんな人におすすめ | ・比較的規模が小さいECサイトを開設予定の方 ・自社のECサイトやブログなどにカート機能だけを追加したい方・SNS運用を積極的に進め+販路を確保したい方 |
Linkpopを使用することで複数のURLを一覧で表示することが可能なため、各サイトのCVRが増えるというメリットがあります。
▼特徴
- Shopifyのカート機能を自社のWebサイトやブログ、SNSなどに導入し、簡単に商品の共有が可能
- モバイルデバイスに最適化され、ショップオーナーと顧客に使用されやすい設計
スタータープランは完全なECサイト制作をするのではなく、まずは使用しているSNSで商品の販売チャネルが欲しいという方に向けた、Shopifyのカート機能を利用できるプランです。
そのためすでに使用しているSNSに一定数のフォロワー数(ファン)がいて、フォロワーに商品の販促を促したい方におすすめです。
設定方法は専用の埋め込みコードを設置するだけなので、専門的なスキルが必要なhtmlやCSSは不要で、簡単に導入することができます。
またモバイルデバイスに最適化していることも魅力です。
スマートフォンしかデバイスがないショップオーナーはすぐに販売を開始できます。
さらに商品購入のきっかけがSNSからの影響が大きい現代において、SNSからの商品購入ページの導線を設置することで集客効果も高めやすいメリットがあります。
Shopify Plusプラン
月額費用 | 月額$2,000(Shopifyへの移行費用は発生しない) |
・決済処理にShopifyペイメントのみを使用する場合、クレジットカード手数料は国によって異なる ・Shopifyペイメントと他社の決済処理サービスの両方を使用する場合、地域によって外部サービスの最低手数料を支払う ・他社の決済処理サービスのみを使用する場合、決済処理サービスの手数料+セキュリティとコンプライアンスの費用として取引1件につき0.15%〜0.30%をShopifyに支払う | |
・上記3つの主要プランよりも取引量が多く、機能にもさらに利便性を求める方 ・複数のECサイトを持つ大企業 |
▼特徴
- 10サイトまで無料で開設可能
- シームレスな機能が沢山使用できる
Shopifyplusはプレミアムプランよりもさらに取引量が多く、最もユーザビリティが高い機能を使用したい方におすすめです。
10サイトまで無料で開設できることがポイントです。例えば越境ECの開業を検討している方は、国ごとに1サイトずつ開業することができます。
Shopifyplusは主要プラン(ベーシック・スタンダード・プレミアム)よりも、ショップの展開と売上に繋がる高機能を追加で利用可能。
例えば、手間がかかるプラットフォームの移行に無料対応してくれたり、マーケティングに嬉しいオンラインストアと実店舗データを一元化システムを利用できます。
下記はShopifyplusで利用できる一部機能です。
- チェックアウト画面・機能のカスタマイズ
- サイトの時限設定(予約反映)
- ソーシャルログイン
- BtoBストアの構築に特化した機能
- 別途契約なしでShopify POS Proが使える
- クレカ決済のAPIコール数上限の解放(決済集中する場合の対策)
- 1契約10サイトまで無料で開設可能
他にも卸売ストアやBtoBストアなど、PWを必要とする会員制ECサイトを制作できる機能があるなど、理想のサイトの実現性が高いことがShopify Plusです。
POS Lite/POS Proプラン
- | - | |
使用できる機能 | ・実店舗決済、オンライン、オフライン連携 ・複数ロケーションの在庫、注文、商品管理・お客様プロフィール ・外部アプリとの連携・データ分析 ・紙、メール、SNSレシート・外部レジ、スキャナーとの連携 | Liteプランの機能+ ・無制限のストアスタッフ数・スマートな在庫管理 ・無制限のレジスター数・オムニチャネル型販売機能 ・実店舗の分析データ |
・ECサイトと実店舗を合わせた顧客 ・販売情報を一括で管理したい方 ・メールマーケティングなどのマーケティングも併走して行いたい方・期間限定のイベントやポップアップストアを開催する方 | ・さらに対面販売強化したい方 |
▼特徴
- ECサイトと実店舗の販売・在庫状況・顧客情報のデータの集計や一括管理を行えるPOS機能
- 商品や管理情報からマーケティングにも役立つ
ShopifyのPOS プランは自社商品や顧客情報のデータをスマホのアプリで管理できる機能です。
スタータープラン同様に、ECサイト制作からではなく自社ビジネスにデータ管理機能を導入したい方向けです。
追加料金なしに専用アプリを導入するだけで利用開始できるため、一時的なイベント運営などにも最適です。
ECサイトと実店舗の自社商品や顧客情報データを一元管理できるため、情報管理の利便性の向上やマーケティングにも役立てることができるでしょう。
注意点としては、決済情報を記録できるだけで、決済機能はついていないことです。
またLiteとProの違いは機能面に違いがあります。ProはLiteの機能に加え、対面販売向けの強力な機能を利用することができます。
Shopify flow (業務自動化ツール)
Shopify flowとは注文処理や在庫管理など本来手作業のものを自動化することが可能なツールです。
例えば、商品の在庫がなくなった時に通知してくれる在庫管理を自動化してくれたり、特定の人物からの注文を自動的にキャンセルするなど不正注文を防止したりする機能があります。
また既存顧客との関係性を維持やリピート率の向上に繋がる仕組みもあります。
継続購入をする顧客に対して、クーポンやポイントなどの配信を自動で配信や購入者限定のイベント招待などでファンを獲得することが可能です。
Shopifyのアプリをダウンロードし、100種類近くあるテンプレを利用すれば簡単に自動化できます。
Shopifyのプランを適切に選ぶための確認項目
Shopifyのプランを適切に選ぶ確認項目は4点あります。
- 利用できる機能
- 取引額や販売手数料
- アカウント数
- 自社に実店舗を持っているか
利用できる機能
プランによって使用できる機能は大きく異なるため、機能の確認は大事です。
ベーシックプランでもECサイト開設に必要な機能は全て揃っていますが、プランの費用が高くなればなるほど、利便性が高い機能を使用することができます。
例えば、売上が伸びていき、顧客・商品情報の管理を最適化したい方は「プロフェッショナルレポート」が利用できるスタンダードプランが適しているでしょう。
また月商2,500万円以上で取引量が多く、繊細な商品を発送を行う場合は複雑な配達機能が設定できるプレミアムプランやShopify Plusの利用がおすすめです。
自社商品・運営状況、さらに将来的な運営規模を見越して、必要な機能を見定めると最適なプランを見つけられます。
取引額や販売手数料
プランを選択する際に、取引額や販売手数料から決定することもできます。
プランごとに販売手数料は異なり、プレミアムプランの販売手数料が最も低いです。今回は月の取引額が300万円のシチュエーションで比較しました。
将来的な取引額や売上に合わせてプランを選択してみてください。
取引額(目安) | 販売手数料(月の取引額が300万円の場合) | |
ベーシックプラン | 月商500万円以下 | 手数料3.4% 102,000円 |
スタンダードプラン | 月商2,500万円以下 | 手数料3.3% 99,000円 |
プレミアムプラン | 月商2,500万円以上 | 手数料3,25% 97,500円 |
アカウント数
プランによって利用できるアカウント数が異なります。
ベーシックプラン | 2名 |
スタンダードプラン | 5名 |
プレミアムプラン | 15名 |
Shopify Plus | 無制限 |
運営に関わるスタッフが10名であるのに、スタンダードプランを選択してしまうと管理体制に問題が発生するでしょう。
プラン契約前に、チームに誰が・何人携わるかを確認しておくことが大切です。
自社に実店舗を持っているか
自社に実店舗を持っている場合や今後開業を検討している場合は、POS機能が利用できるプランを選択しましょう。Shopifyの主要プラン(ベーシック・スタンダード・プレミアム)に契約していれば、「POS Liteプラン」を無料で利用できます。
しかし実店舗での販売にも更に注力したい場合は、POSの高機能が揃う「POS Pro」を選択することがおすすめです。
Shopifyプランに関するよくある質問
Shopifyプランに関するよくある質問を4つまとめました。
- 利用中のプランの確認・変更方法は?
- Shopifyの費用は値上がりしたか?
- Shopifyのサーバー費用は必要か?
- Shopifyは運用経験がなくても開業・運用可能か?
利用中のプランの確認・変更方法は?
プランの確認と変更方法はShopifyログイン後、以下の手順で行います。
1. 左側の選択バーの下部「設定」を選択
2.項目の上から2つ目「プラン」を選択
【プランの変更方法】
3.変更するプランと請求サイクルを選択
4.プラン開始
Shopifyの費用は値上がりしたか?
Shopifyは2023年1月23日から費用が1.3倍値上がりしました。
- ベーシック$25→$33
- スタンダード$69→$92
- プレミアム$299→399
Shopifyのサーバー費用は必要か?
サーバー費用は必要ありません。
各プランの月額費用に含まれているため、サーバー契約する手間や費用がかからないことがShopifyのメリットです。
Shopifyは運用経験がなくても開業・運用可能か?
運用経験がない初心者でもShopifyを簡単に利用できます。
しかし、以下の観点からShopifyでのECサイト制作につまずいてしまう方がいます。
- 一部機能が英語表記
- プログラミング知識が必要になる場合
- ユーザビリティを高めるために、複数のアプリや機能を利用しなければいけない場合
Shopifyを完璧に使いこなすには多くの時間を要するでしょう。本業を妨げたくない方やPC作業が苦手な人は制作代行の検討がおすすめです。
まとめ
この記事ではShopifyの6種類プランを、プラン内容・月額料金・決済費用を比較しながら紹介しました。
株式会社iHackではIT導入支援事業者として、ShopifyでのECサイト制作代行を行います。
また制作代行と併用してSNSでのプロモーションサポートも行うため、集客効果にも繋がるサポートをします。