「SNSをうまく集客に活用したい」
「SNSを運用しているものの効果があまり出ない…」
飲食店や美容室など、SNSをうまく活用して集客しているサービスを見かけることが増えた昨今。スマホの普及に伴い、SNSで情報収集する消費者も増えており、SNSを集客に活用に興味を持っている方も多いのではないでしょうか。
今回はSNSで集客することの意味や集客方法について解説・紹介していきたいと思います。
目次
SNS集客の重要性|スマホの普及に伴いSNSで情報収集する消費者が増加
2022年を迎えた今、スマートフォン保有率は94%に達し、多くの人々が何らかのSNSを利用しています。SNS利用率の向上に伴い、SNS上でのマーケティングが欠かせない・当たり前の時代になってきました。
しかし、単にSNSの利用率が高まっていることだけがSNS集客が重要であることを指すわけではありません。
SNSでの集客は費用対効果が高い点や商品改善につながるなどさまざまな魅力があります。
無料で自社商品を宣伝でき、さらにSNSユーザー自身が拡散してくれるため費用対効果が高いのはSNSを活用するメリットです。
また、お客様の声をダイレクトに集めることができるので商品改善にとても役立ちます。
上記のようにさまざまな魅力があるSNSは現代社会に欠かせないものであり、集客において重要なツールと言えます。
参考文献
・日本のスマホ比率、「2010年は4%」→「2022年は94%」に
・総務省:ソーシャルメディアの利用状況
情報社会に伴い消費者行動モデルも変化している
上記のような魅力以外に、SNS集客が重要と言われるようになった背景には消費者行動モデルが変化したことがあげられます。
かつての消費者行動モデルは「AIDMA」と呼ばれる消費者が商品を購入するまでの行動を5つの段階に分けたものが一般的でした。
【Attention⇨認知 Interest⇨興味 Desire⇨欲求 Memory⇨記憶 Action⇨購入】
しかし、ネットが普及し情報社会となった今、消費者行動モデルは「AIDMA」から「AISAS」へと変化しました。
【Attention⇨認知 Interest⇨興味 Search⇨検索 Action⇨購入 Share⇨共有】
情報社会となった今、消費者はSNSやネット上で検索してすぐに購入するパターンが多いようです。
また、購入したい商品を口コミサイトや自分のSNS上でレビューするなど、共有することも多くなってきました。
かつてのモデル「AIDMA」では購入までの段階で、消費者の記憶に残したうえで購入につなげることが重要でした。しかし、興味を持ったらECなどですぐ購入できる現代では、興味を持ったユーザーが不安を解消するための検索に力を入れる必要があるのです。
さらにこのSearch(検索)の段階でユーザーが商品を購入しようと意思決定する最も重要なものが口コミなどSNSやオンライン上での情報。
SNSで検索対策をすることが集客や購入につながる
現代の消費者は気になっている商品やサービスについてSNSで情報を収集していることが多いのはご存知ですか?
三菱UFJリサーチ&コンサルティングによるアンケート結果にも情報源として特に重視しているものとして、口コミサイトやSNSをあげている人が多くいました。
実際に口コミサイトの評価を見て飲食店を探したり、購入しようと迷っていた商品のレビューが良くなかったから購入するのをやめたといったような経験がある方も多いのではないでしょうか。
ECやスマホが普及した現代では、このSearch(検索)段階のユーザーにSNSやオンライン上にある情報で魅力を感じてもらい集客につなげることが可能です。
SNS集客する際の方法
実際にSNSで集客をする際には以下のような方法があります。
- インフルエンサーにPRを依頼する
- キャンペーンを実施する
- SNS広告を利用する
SNS上で影響力を持ったインフルエンサーにPRを依頼する
SNSを活用したマーケティング方法として代表的なものがインフルエンサーマーケティングです。
商品やサービスと相性の良いインフルエンサーに商品・サービスの紹介をしてもらうことでインフルエンサーのファンに直接PRすることができます。
リーチ層に商品やサービスの認知を広げることができファンの獲得につながるでしょう。
インフルエンサー起用などに費用は掛かりますが、公式アカウントからの発信では拡散を見込めない、不安だと感じている方も多いはず。
そんな方はインフルエンサーの力を借りるのも1つの手段です。
SNS上でキャンペーンを実施する
公式アカウントの運用に力を入れている方は、SNS上でキャンペーンを実施することが集客に効果的と言えます。
例えば、企業の指定する条件(フォロー、投稿の拡散など)を満たしたユーザーに抽選でプレゼントといったようなキャンペーンを実施することで得られる効果はとても大きいです。
なぜなら、SNS上のキャンペーンは参加条件のハードルが低い(フォローと投稿のシェアで応募完了など)ため、自然とキャンペーン応募率が高まり集客に繋がります。
また、投稿のシェアを参加条件に指定しておくことで自然とキャンペーンや商品の認知も高まり、さらなる集客効果を実感できるでしょう。
SNS広告を利用して多くのユーザーにリーチする
その他にもSNS広告を使って、SNS上の潜在層にコンテンツを届けるという選択肢もあります。
ユーザーの直近の行動や興味・関心に合わせて、広告を出稿できるので、コンテンツを作って潜在層を集客するということも可能です。
SNSで集客する際の3つのポイント
続いて、SNS集客する際のポイントを紹介します。
- ターゲットやゴールを明確にする
- UGCや口コミを増やす
- コンテンツ作成時には「面白い」「共感」「役立つ」といった情報を盛り込む
ターゲットやゴールを明確にする
SNS集客では先ほども紹介した通り、インフルエンサーマーケティング、SNS広告、自社アカウントでのキャンペーン実施などさまざまな方法があります。
目的やゴール、ターゲットによってアカウントの方向性やコンテンツ内容が変わってくるため、各施策を実施する際は目的・ゴールから逆算して施策を決めるましょう。
効果的な運用方法が定まらず意味のないSNS運用になってしまいます。
SNS上にUGCや口コミを増やす
日々フォロワーや認知を獲得し続けるためには、UGCや口コミが重要となります。UGCや口コミには信頼があることはもちろん、さらにその信頼度の高い情報がユーザー間でどんどん拡散されることで企業の予想していなかったところからフォロワーや認知を獲得することができます。
ユーザーが実際に投稿したUGCはSNSで集客をするうえで非常に重要なコンテンツとなります。
例えば、SNS広告を利用する際は広告コンテンツにUGCを入れることで消費者視点が強い広告コンテンツとできるでしょう。
ブランドが発信した商品に関する情報だけでなく、実際に使用するユーザー視点で発信された情報があることはSNS集客において非常に効果的です。
※UGC…ユーザーによって生成されたコンテンツ
コンテンツ作成時には「面白い」「共感」「役立つ」といった情報を盛り込む
役立つ情報や共感を得る情報、面白いと思わせる内容をコンテンツに盛り込むことで、人は誰かとこの情報を共有したい!と思うことが多いです。
つまり、こういった情報の含まれているコンテンツは情報がどんどん拡散され認知や多くのユーザーからのリアクションを獲得することができるでしょう。
さらに、日々そういった情報を投稿し続けることでフォローしたいと思わせ、フォロワー獲得にもつなげられる可能性があります。
分かりやすい例がシャープの公式Twitterです。
上記のような役立つ情報を発信しています。
しかしシャープの公式アカウントが人気な1番の理由はユーモアあふれるツイートが多いからです。
他のツイートを見るとわかるようにクスッと笑ってしまうようなツイートが多いと感じませんか??
このように次もこのアカウントから発信される情報が気になる!と思わせ80万人以上のフォロワーを獲得しています。
よく利用される5つのSNS特徴比較
SNS集客でよく利用される5つのSNSの特徴をご紹介します。
目的やゴールに沿って適切なプラットフォームを選択しましょう。
- YouTube
- TikTok
【Instagramの特徴】
- テキストのみの投稿はできず、写真や動画のビジュアル訴求がメイン
- 24時間で自動的に消える仕組みのストーリーズ機能はより気軽に投稿できる
- 位置情報の追加や問い合わせボタンの設置、ショッピング機能が利用できるなど商品購入につなげやすい
- 最大30個のハッシュタグを利用でき、投稿のシェアがしやすい
【Instagramの利用が向いている企業】
ビジュアルメインの訴求をしたい企業/女性ユーザーや10~30代をターゲットとしている企業
【Twitterの特徴】
- リツイート機能があり、圧倒的拡散性を誇る
- 140文字以内のショーとテキスト投稿が可能なため気軽にツイートすることができる
- トレンド情報の入手やリアルタイムな情報収集におすすめ
- 匿名利用している人が多く、商品やサービスに対してのリアルな意見を集めやすい
【Twitterの利用が向いている企業】
とにかく情報を拡散させたい企業/キャンペーン施策を考えている企業/毎日リアルタイムやトレンド情報を気軽に発信したい企業
【Facebookの特徴】
- 実名登録制のため信頼性が高い
- 30~50代のビジネス層の利用が多く、ビジネスの交流場所としても人気
- 個人事業主でもビジネスアカウントの開設ができる
- シェア機能により情報の拡散が可能
【Facebookの利用が向いている企業】
30代以降や経営者に向けて情報を発信したい企業/新規顧客獲得より既存顧客をファン化させたい企業
YouTube
【YouTubeの特徴】
- 長編動画の配信が可能なためより詳細に商品・サービスの魅力をアピールできる
- そもそも商品やサービスに興味のある層へコンテンツが届くため、商品購入の後押しになりやすい
- ジャンルが豊富でありコンテンツの幅も広いためさまざまな角度から商品・サービスの魅力を訴求できる
【YouTubeの利用が向いている企業】
ファンにより商品の魅力を訴求し購入につなげたい企業/長編動画でしかアピールできないという企業
TikTok
【TikTokの特徴】
- あなたへのオススメ動画が自動的に配信されるロジックなので潜在層からのリーチを見込める
- 手軽に動画コンテンツを配信できる
- ライブ配信機能を利用すればリアルタイムでユーザーとコミュニケーションをとれる
- Z世代と呼ばれる若年層の利用が多く、トレンドや流行の発信地になりやすい
【TikTokの利用が向いている企業】
トレンドや流行を発信したい企業/手軽に動画コンテンツを配信したい企業/潜在層からのリーチが欲しい企業
まとめ
今回の記事ではSNS集客の重要性や集客方法などについてまとめました。
現代のビジネスにおいて無視出来ない存在となったSNS。
まだ利用されていない方もすでに取り組んでいる方もこの記事を参考に、よりSNSでの集客に積極的に挑戦していきましょう。