「TikTok広告を配信してみたいけど、何から始めていいのかわからない…」
ダンス動画でおなじみのTikTokは、2018年頃より広告媒体としても注目を集めています。うまく活用することができれば、若年層への認知拡大や購買意欲向上が見込めることでしょう。
そこでこの記事では、TikTok広告の種類別の特徴と費用形態、出稿方法までを解説していきます。実際の広告出稿事例も紹介しているため、TikTok広告を検討している方はぜひ最後までお読みください。
目次
TikTokとは?若年層や潜在層にリーチしやすい動画SNS
TikTokの利用者属性は若年層から30~40代へ拡大
Z世代を含めた若年層を中心にアプリの登録・利用率が高く、動画SNSプラットフォームとして人気を集めています。
ほかのSNSプラットフォームと比べると10~20代の利用が多いものの、平均年齢は34.15歳と30代以降の利用も直近で増えてきました。
またInstagramは女性ユーザーが多いのに対し、TikTokは男性利用者が多いということもわかります。
TikTokは潜在層へのアプローチができ、認知拡大やリード獲得につなげられる
TikTokはレコメンドシステムがユーザーの趣味嗜好を学習し、「あなたへのおすすめ動画」として次々に動画が再生される仕組みになっています。
ユーザーが能動的に検索して情報収集するTwitterやInstagramに比べて、商品を認知していない潜在層にもコンテンツを届けやすいSNS媒体といえるでしょう。
実際に商品購買につながるケースもあるようで、潜在層の認知拡大だけでなく、商品購買意欲向上にも貢献しています。
TikTok動画広告のメリットはうざいと思われずスキップされにくいこと
TikTok広告は他の広告と比べて、スキップされにくいという特徴があるため、非常に注目が集まっています。
そもそもTikTokは「目的なく開く」というユーザーが他のSNSに比べて124.6%高くなっています。そうしたユーザーが多く集まっているのに加えて、広告を自分の好きなタイミングでスキップできたり、広告感が薄いコンテンツが表示されたりするため、広告動画をついつい最後まで見てしまうユーザーも他者平均143.8%高い結果を出しました。
興味を持って最後まで広告を見てくれるプラットフォームのため費用対効果も高められやすく、TikTok広告を利用しない手はありません。
TikTok広告の種類一覧!特徴や費用相場、企業事例を紹介
TikTokはTikTok Adsという広告配信プラットフォームが提供されており、大きく予約型と運用型の2種類に分けられます。
- 予約型(リザベーション広告)
- 起動画面広告(500~600万程度)
- インフィード広告(TopView、Reach&Frequency、SparkAdsなど)(42万~)
- ハッシュタグチャレンジ広告(1,000万~)
- BrandEffect(300~400万程度)
- 運用型広告(オークション広告)
- インフィード広告(BrandAuction、PerformanceAuctionなど)
予約型広告は、予め決められた配信形式で配信を行うのに対し、運用型広告は日ごとで予算を変更でき、細かい調整が可能です。
簡単に図解すると以下画像のような違いがあります。
費用形態や特徴の詳細を下記で説明していきます。
起動画面広告はTikTokアプリ起動時に広告が表示される
起動画面広告は、TikTokアプリを開いた際に表示される広告コンテンツです。
- 画像・GIF画像・GIFアニメーションの3種類を縦型フルスクリーンで3~5秒間表示できる
- アプリ起動時にTikTokユーザー全員に表示され、24時間広告枠を独占できるため訴求力が強い
- 1日1社限定のため広告枠確保が難しく、費用も高い
起動画面広告はアプリの起動時に全画面で表示されるだけでなく、1日1社限定で24時間広告枠を独占できるため、より多くの人に見てもらえ、広告の訴求力が強いのが特徴です。
また同じユーザーに複数回同じ広告を表示させるフリークエンシー機能(最大5回まで)もあり、想定インプレッションは1,000万回にものぼります。
TikTokの起動画面広告の費用(料金)
起動画面広告はインプレッションごとに課金されていく仕組みです。
- 1000インプレッションごと770円程度
- 合計の相場:500~600万円程度
※契約単位は1日~
1日1社限定のため広告枠の費用もほかの広告に比べて高額です。
そのため費用をかけても幅広いユーザー層に商品・ブランドの認知を一気に広げたいというときにおすすめの広告と言えるでしょう。
インフィード広告(予約型)はおすすめ動画と一緒にPR動画が流れる
予約型のインフィード広告とは、投稿欄の「おすすめ」に表示される動画広告です。
▼インフィード広告(予約型)の特徴
- 他の動画と同じように「いいね」「コメント」がつけられ、広告感が薄い
- 掲載方法によっては費用が安く、最安で42万円~掲載可能
通常投稿と同じ形式で広告配信されるため、広告感が少なく受け入れられやすい特徴があります。
予約型のインフィード広告は5種類のメニューに分かれます。
- TopView
- TikTokアプリ起動時に、最大60秒間の動画を即表示できる。(起動画面広告は静止画または4.9秒間の動画で音声は再生されない)
- OneDayMax
- 1日1回だけ配信され、おすすめのフィードの4投稿目に最大60秒間のフルスクリーン動画広告を表示できる(OneDayMaxPlusプランは最大フリークエンシーを4回拡張できる)
- BrandPlemium
- おすすめの枠の上から80番目以内に最大60秒のフルスクリーン動画を表示できる。
- Reach&Frequency
- 広告のリーチ人数とユーザー一人当たりの表示回数を目標として設定し、目標から逆算して広告が表示される。「TopFeed」の機能を利用すれば、最初のインフィード広告として表示できる。
- SparkAds
- 一般ユーザーから広告配信の許可をもらい、すでに投稿されたユーザー作成の動画コンテンツをそのまま広告として活用する。通常のインフィード広告よりもより広告だと気づかれにくい。
インフィード広告(予約型)の費用(料金)
インフィード広告は一定の期間で契約をし、その期間の料金が各種類ごとにかかります。
- Top View:625万円~
- One Day Max:300万円~
- Brand Premium:42万円~
- Reach&Frequency:設定する目標表示回数による
- SparkAds:入札方式によって異なる
最低金額の42万円でも60万インプレッションは達成できるよう掲載順位が自動で決まるため、まずは小さく始めて費用対効果を見るのもよいでしょう。
インフィード広告の企業成功事例「DIESEL」
DIESELでは、TikTokの特徴である縦型全画面・音声付きでの動画訴求によって、高いブランドインパクトを残し、リーチや視聴回数を最大化することができる運用型インフィード広告「Brand Auction」を活用しました。
TikTokでも人気の高い「ファッション」をテーマに、インパクトのあるビジュアルと音楽でブランドの世界観を表現できています。
また、人物が随所に登場するため、他のTikTokのコンテンツとも親和性の高い広告クリエイティブと言えますね。
このようなクリエイティブを作成した結果、購買意向のアップリフトが300%を超えるといった成功を収めています。
動画の例:
ハッシュタグチャレンジ広告はユーザー参加型のキャンペーン
ハッシュタグチャレンジ広告とは、特定のハッシュタグを用意し、ユーザーにそのハッシュタグテーマに沿った投稿を促すというユーザー参加型の広告です。(別名「#Challenge」「タグチャレ」とも呼ばれています。)
▼ハッシュタグチャレンジ広告の特徴
- 企業がインフルエンサーやタレントを活用してお手本動画を公開し、ユーザーがその動画を参考に動画作成して投稿する形式(動画投稿をしてくれた場合に一部ユーザーにインセンティブを提供するケースもあり)
- 起動画面広告やインフィード広告、発見ページなどにバナーを2か月間配信し、動画投稿ができるチャレンジページへの誘導を図る
- UGCが生まれやすいかつ、ユーザー投稿型のため広告感が薄く、商品購買行動につながりやすい
ユーザー自身が商品を用いてハッシュタグチャレンジとして動画を撮影・配信してくれるため、自然と商品のPRができ、広告感が少なく、自然と拡散されるのが特徴です。
広告メニューは大きく4種類あり、バナーの表示サイクルや保証インプレッション数が異なります。
- スタンダードハッシュタグチャレンジ
- 定番メニューで最も利用されることが多い
- ハッシュタグチャレンジプラス
- ブランドコミュニケーションを目的とし、発見ページの表示順位(サイクル)がスタンダードプランよりも高い
- バトルハッシュタグチャレンジ
- 2つのハッシュタグを戦わせる形式。チャレンジ参加率が高く、拡散力も強い。
- ベーシックハッシュタグチャレンジ
- 初回限定で配信できる格安のハッシュタグチャレンジ。配信面やインプレッション数が限られる。
ハッシュタグチャレンジ広告の費用(料金)
ハッシュタグチャレンジ広告は定額固定で費用がかかり、4つの種類によって費用が異なります。
- スタンダードチャレンジ: 1,500万円~
- ハッシュタグチャレンジプラス :1,700万円~
- バトルハッシュタグチャレンジ : 2,000万円~
- ベーシックハッシュタグチャレンジ :1,000万円~
※動画作成の際にスタンプを遣える「クリッカブルスタンプ」や、商品のQRコード読み取りでスタンプが使える「マストバイスタンプ」など、オプションを利用した場合は上記に追加料金がかかります。
費用対効果を最大化させるためには、商品購買のハードルが低い低単価BtoC商材などがおすすめです。
ハッシュタグチャレンジ広告の企業成功事例「Qoo10」
Qoo10という通販サイトが行っている「#メガ割りハンドダンス」と動画につけた投稿をすると、投稿された動画の中から抽選で10名がQoo10で使えるギフト券がもらえるというキャンペーンを実施しました。
2022年3月時点で167M回以上視聴されており、とても拡散されていることが分かります。
キャッチ―なダンスの動画にすることにより、真似しやすいと感じ挑戦する人が増えたのも拡散された要因だと考えられます。
2022年3月時点で167M回以上視聴されており、とても拡散されていることが分かりますね。
動画の例:
ブランドエフェクト広告(BrandEffect)はブランドの世界観や機能性を体感的に提供できる
ブランドエフェクトは「デジタルブランド体験機能」と呼ばれており、ブランドの世界観や商品の機能性を体感的に提供することができます。
▼ブランドエフェクト広告の特徴
- 最新のテクノロジーを活用してクリエイティブを作成でき、エンゲージメントを高めやすい(エフェクト未使用の広告と比べて191%)
- エフェクトで商品体験ができるため、認知だけでなく商品購買にもつながりやすい
- ハッシュタグチャレンジなどと組み合わせることも可能で、相乗効果をうめる
下記3つのアプローチがあり、それぞれ演出が異なります。
- ベネフィット体験型
- エデュケーション型
- 世界観体験型
ベネフィット型ブランドエフェクトと事例
シミュレーション体験やリアルな視覚的演出をすることで、実際に商品を利用していなくても商品価値を感じさせ、興味喚起やトライアル促進につなげます。風味や香りなど感覚的な価値もエフェクトでビジュアライズ化することによって価値を伝えることができます。
株式会社コーセーが開発したオリジナルブランドエフェクト「Viséeパノラマアイズ」は新商品のアイシャドウの色味や質感をリアルで体験しているようなシミュレーション広告を出稿しています。
コーセーの新商品「ヴィセ リシェ パノラマデザイン アイパレット」で叶う、 立体感のある目もとをTikTokで擬似体験! 〜NiziU出演のCM楽曲の世界観も体感できるエフェクト登場〜
エデュケーション型ブランドエフェクトと事例
季節に合ったシーンや、日々の行動喚起によってブランドの新しい楽しみ方を想起させ、行動喚起や習慣づけにつなげる広告です。
例えば「おうちで毎日15秒フィットネス」では、コロナ禍で自宅で過ごす時間が長くなっているという状況で15秒間フィットネスをする動画を提供し、自宅での新しい習慣を提案しています。
世界体験型ブランドエフェクト
デジタルならではの演出をしてブランドの世界観に没入させ、共感や親近感を深める広告です。ブランドのロゴやパッケージに触れてもらったり、ブランドイメージを可視化するなど利用方法は様々です。
コパトーンのUVケア商品は4タイプのメイクアップ効果それぞれにイメージに合ったフレームを用意し、ブランドロゴに触れてもらう機会を増やしました。(※ハッシュタグチャレンジとの併用)
運用型広告は自社で広告費用や課金方法を決定できる
これまで紹介した広告は予約型広告といって、配信設定がある程度決定されていましたが、運用型広告は広告の掲載期間や配信期間などを自由に設定できます。
▼運用型広告の特徴
- 予約型に比べて柔軟な配信が可能だが、設定をすべて自社で行う必要があるため手間がかかる
- TikTokだけでなく、BuzzVideoやアドネットワークのPangleにも配信可能
- 小額からスタートできるため、テスト導入の際におすすめ
※PangleとはTikTokのアドネットワークで、広告枠を設けているアプリ内に広告を掲載できます。リワードビデオやインターステシャル動画広告、ネイティブ広告などフォーマットも多数存在。
運用型広告の課金方法と目的別おすすめ
運用型広告は下記の種類の課金方法があり、目的によって使い分けることをおすすめします。
課金の種類 | 特徴 |
インプレッション課金(CPM) | ・一定のインプレッションごとに料金を支払う・リーチ数(認知)を増やす際におすすめ |
再生課金(CPV) | ・動画の再生時間が一定を超えると費用が発生・ターゲットのみにアプローチし費用を抑えたい際におすすめ |
クリック課金(CPC) | ・広告がクリックされると費用が発生・CVを狙いたい際におすすめ |
TikTok広告のターゲティングの種類
TikTok広告は下記のターゲティングができます。
カテゴリ |
ターゲティング |
詳細 |
---|---|---|
ユーザー | 性別 | 男性、女性、無制限 |
年齢 | 無制限、13~17歳、18~24歳、25~34歳、35~44歳、45~54歳、55歳以上 | |
地域 | 国・都道府県 | |
言語 | アプリ言語設定に基づく | |
通信環境 | OS | iOS,Android |
システムバージョン | iOS(iPhone)やAndroidのシステムバージョンを選択 | |
デバイスモデル | iPhone⚫︎⚫︎などデバイス機種を選択 | |
通信環境 | 2G、3G、4G、5G、Wi-Fi、無制限 | |
キャリア | au、docomo、Softbank | |
デバイス価格 | デバイス価格 | |
興味関心 | 興味関心カテゴリ | ビジネスサービス、教育、携帯電話/PC、eコマース、車両/輸送手段、デジタル家電、旅行、ゲーム、メークアップ/スキンケア、アウトドアスポーツ、ペット、ニュースデータ、金融、ファッション/靴/防止/カバン、飲食/グルメ、家の階層、アプリケーション、日常生活サービス、マタニティ/ベビー、家庭用品 |
行動 | 動画インタラクション | 動画にいいねを押した、共有を行ったユーザーなど |
クリエイターインタラクション | 特定のクリエイターをフォロー、プロフィールを閲覧したユーザー | |
カスタムオーディエンス | カスタマーファイル | カスタムオーディエンス |
ユーザー | 性別 | 男性、女性、無制限 |
年齢 | 無制限、13~17歳、18~24歳、25~34歳、35~44歳、45~54歳、55歳以上 | |
地域 | 国・都道府県 | |
言語 | アプリ言語設定に基づく | |
広告エンゲージメント | 配信した広告の視聴時間やクリック可否など特定条件をクリアしたユーザー | |
アプリイベント | アプリ内の支払い情報や特定の行動を完了すたユーザー | |
ウェブサイト閲覧者 | 特定のウェブサイトを訪問したユーザー | |
類似オーディエンス | カスタムオーディエンスのリストをもとに、リストに含まれるユーザーの特徴と似たユーザーに配信 |
※興味関心は過去60日間、行動は直近7~15日間のユーザーデータをもとに判断
基本的には上記のターゲティングを自分で設定して広告を配信しますが、全自動でターゲティングして配信されるような設定にもできます。
広告の目的やコンテンツ内容、過去の配信データをもとに最適化されるため、細かくターゲティング設定している時間がないという場合は利用してみてもよいでしょう。
TikTok広告の出し方と広告配信の設定方法
広告を出稿してみたいという方に、TikTok For Businessから広告出稿する際の流れを簡単に説明します。
▼TikTok広告の出稿の流れ
- アカウント開設とビジネス情報の登録
- ピクセル・イベントの設定
- オーディエンスの設定
- 広告キャンペーンと広告セットの作成
- クリエイティブ作成と広告の動画投稿
アカウント開設とビジネス情報の登録
<TikTokアカウントを作成する>
まずはTikTokアカウントを作成するためにメールアドレスと任意のパスワードを入力します。(TikTok for Businessはこちら)
メールアドレス入力後、「検証コードを送る」をクリックすると、指定のメールアドレスにコードが送られるため、入力して「登録」を選択しましょう。
次に広告アカウント作成のため、下記の情報を設定してください。
- 国/地域
- 業界
- 会社名
- アカウントのタイムゾーン
- 電話番号
- アカウント通貨
<ビジネス情報を記入する>
ビジネス情報としてプロモーションURLと、請求先情報の住所や郵便番号を登録します。
最後に支払情報となるクレジットカードの情報を入力すれば、広告アカウント作成は完了です。
アカウントを作れたら、ビジネス情報として下記の情報を入力し、「登録」をクリックしてください。
- プロモーションサービスURLか会社のURL
- 住所
- 請求情報
- 広告主審査が大体1営業日程度で行われ、問題なければ最後に支払情報を登録します。下記2つから決済方法を選択し、カード情報を入力しましょう。
- 自動決済
- クレジットカードを広告アカウントに登録することで利用料金の支払い請求が自動で行われる
- 手動決済
- 広告配信を開始する前に手動で残高チャージする
ピクセル・イベントの設定
ここからは各種設定に移ります。まずピクセルとイベントを設定しましょう。
ピクセル | 計測タグのことで、広告マネージャーで登録し手計測タグを発行。計測希望ページに実装する |
イベント | ユーザーの特定のアクションのことで、広告マネージャーでピクセルの配下ユーザーの特定アクションのルールを設定する |
オーディエンスの設定
次により効率的にターゲティングを行うためにオーディエンスを設定します。オーディエンスは下記の2種類が存在します。まずはカスタムオーディエンスを作成しましょう。
- カスタムオーディエンス
- エンゲージメントやウェブサイト閲覧者などの項目をカスタマイズでき、リマーケティング、潜在的なリピーターへのリーチ、フォロワー増加、アプリのエンゲージメント増加を目的とする場合におすすめ
- 類似オーディエンス
- 既存のカスタムオーディエンスをもとに条件追加して作成できる。
広告キャンペーンと広告セットの作成
広告キャンペーンを作成する際は、次の3つから目的を選択します。
- ブランド認知
- 購買意向
- コンバージョン
リーチ数を増やしたい場合はブランド認知、アプリインストールなど何かしらの行動につなげたい際は購買意向、サービスの購入に直接つなげたい場合はコンバージョンを設定しましょう。
キャンペーン名を決定したら次に広告セットの設定です。ターゲットの設定の際は、右上に「オーディエンスサイズ」が表示されますが、このサイズが狭くなりすぎてしまうと広告配信先も小さくなってしまうため、ある程度の広さを保つように設定しましょう。
クリエイティブ作成と広告の投稿
TikTokアカウントでも広告マネージャーアカウントでもどちらからか、動画クリエイティブの投稿をします。
- スマートマイクロムービー
- AIが制作する機能
- テンプレート
- 簡単に制作する機能
広告の審査に無事通れば、出稿開始できます。
TikTok広告出稿時のポイントと注意点
TikTokで広告を出稿する際には以下のようなポイントがあります。
- ターゲティングは絞りすぎない
- クリエイティブは9:16の推奨サイズを活用する
- 一度出稿した投稿は変更ができない
- 一部の業種は広告を出せない
TikTok広告ターゲティングは絞りすぎない
ターゲティングはなるべく絞りすぎないようにしましょう。
ターゲティングを細かく分けすぎてしまうと、配信量が減少してしまい、最適化の学習がうまくできなくなってしまうデメリットがあります。
広告セットの編集画面の右側に「推定オーディエンス数」が表示されるため、「普通」となるように調整することをおすすめします。「費用対効果をなるべく高めたい」という方は、最初に広く配信してみて、オーディエンス分析で各セグメントの分析をしながらターゲットを絞っていけるとよいでしょう。
TikTok広告クリエイティブは9:16の推奨サイズ(フルスクリーン)を活用する
TikTok広告のクリエイティブサイズは推奨の9:16の縦型を利用しましょう。(ほかに16:9の横型動画と、1:1のスクエア動画があります。)
TikTok広告の最大の特徴は縦型全画面を余すことなく活用できる点です。TikTokの調査によると、縦型全画面広告のほうが横型広告よりも広告認知度と購入・利用意向度ともに高いことがわかっています。
スマートフォンいっぱいに表示ができるため、細部まで見やすく伝えたいメッセージや商品の魅力をより明確に認識させることができます。
また他の情報が視界に入らないため、興味が移ることもなく離脱せず最後まで視聴してくれるというメリットもあります。
縦型全画面広告を遣えるというTikTokの特徴を最大限生かしましょう。
一部の業種は広告を出せない
TikTokは一部の商品プロモーションを禁止しており、該当する場合はそもそも広告出稿ができないので注意しましょう。
▼禁止されている商品群
- アルコール
- タバコ及びタバコ製品
- 薬物関連の製品またはサービス
- 武器
- ギャンブル
- アダルト商品とサービス
- 政治的コンテンツ
- 不正行為を幇助する商品やサービス
- 動物・ペット
- 専門的サービス
- 医薬品、健康管理用品および医療品
- 金融商品・サービスまたは金融的機会
- 避妊具
- 出会い系およびライブ動画アプリケーションまたはサービス
- 年齢制限のある映画、テレビ番組、およびゲーム
- その他の禁止されている商品またはサービス
一度出稿した投稿は変更ができない
1度出稿してしまった投稿は内容に不具合などがあった場合でも変更ができません。
期間契約型の広告の場合、途中で取り下げたとしても、満額の費用を支払う必要があります。
また、申し込み後に出稿が割り当てられると、キャンセルも不可能となります。
そのため、出稿前に内容に誤りがないかや、不具合がないかは入念に確認しましょう。
広告を運用していくにあたって、このようなリスクを避けたい場合や、企業での人手が不足している場合には、広告運用の代理店を利用するという方法もあります。
TikTok広告運用に困ったら代理店の運用代行サービスを活用しよう
TikTok広告の運用が初めてという場合は、運用代行会社に依頼するのも一つの手です。
ここではおすすめのTikTok広告運用代行会社をご紹介します。
iHack(Talen Tok)
iHackでは主にTikTokをメインに施策を行っています。
化粧品の施策経験が豊富なため、化粧品を始めとする美容商品を販売する方におすすめです。
また、自社ブランドSUORUMを販売しており、TiKTokとInstagramでギフティング施策を行っていました。自社商品の運用施策の失敗から成功経験があるため、実際の経験を生かしたサポートをしてくれます。
pamxy
長年にわたり研究してきた企画・構成・編集のノウハウを公開し、現役クリエイターや広告代理店出身者によるプロのSNSマーケターによって支援。
また、その支援体制により、TikTokのフォロワーは30万人を超えるという実績を残しています。
さらに、投稿後の改善案施策では、動画の視聴維持率・視聴完了率に焦点をあて、企画や動画の改善案を考案してくれるので、当初設定した目標に向けて、質の高いクリエイティブの提供が可能です。