「TikTok広告の仕組みがよくわからない…」
「TikTokで広告を出したいけどどうやって出せばいいの?」
こちらの記事を見られている方はSNSプロモーションを行う一環で、TikTok広告の利用を検討しているのではないでしょうか。
この記事ではTikTok広告の費用形態から出稿方法まで紹介・解説していきます。
目次
TikTokとは?潜在層にリーチしやすい
TikTokは、Z世代を含めた若年層を中心にアプリの登録・利用率が高く、人気を集める動画SNSプラットフォームです。
基本的に15秒~1分程度の単尺動画がユーザーの興味関心に流れてくる仕組みになっています。
ユーザーが動画検索することが少ないため、YouTubeやInstagramなどのSNSと比較すると潜在層にもコンテンツを届けやすいSNS媒体と言えるでしょう。
実は、TikTokを利用しているユーザーは男性や30代の方が多いというのも一つの特徴です。
TikTok広告の種類と費用形態とは?
TikTokには大きく分けて以下の3つの広告の種類があります。
- 起動画面広告
- ハッシュタグチャレンジ広告
- インフィード広告
種類ごとに費用形態や特徴が異なるので、それぞれ紹介・解説していきます。
TikTokアプリ起動時に広告が表示される起動画面広告
起動画面広告とは、TikTokアプリを開くと広告コンテンツが表示される広告です。
アプリの起動時に表示されるため、ユーザーの目に広告コンテンツが届きやすいという特徴があります。
起動画面広告は1日1社限定で利用できる広告枠で多くのユーザーの目に触れやすい一方で、費用も高額になっています。
起動画面広告の費用形態
1000視聴されるごとに770円ほど
合計の相場:500万円程度
ユーザー参加型のキャンペーン|ハッシュタグチャレンジ広告
ハッシュタグチャレンジ広告とは、企業が考案したキャンペーンに指定されたハッシュタグを活用して視聴者に投稿を促すというユーザー参加型の広告です。
ユーザーが動画内で、商品を用いてハッシュタグチャレンジとして動画を撮影・配信してくれるため、自然と商品のPRができます。広告感が少なく、自然と拡散されるのが特徴です。
ハッシュタグチャレンジの費用形態
- スタンダードチャレンジ: 1,500万円~
- ハッシュタグチャレンジプラス :1,700万円~
- バトルハッシュタグチャレンジ : 2,000万円~
- ベーシックハッシュタグチャレンジ :1,000万円~
ハッシュタグチャレンジ広告の成功事例
【Qoo10】
Qoo10という通販サイトが行っている「#メガ割りハンドダンス」と動画につけた投稿をすると、投稿された動画の中から抽選で10名がQoo10で使えるギフト券がもらえるというキャンペーンを実施しました。
2022年3月時点で167M回以上視聴されており、とても拡散されていることが分かります。
キャッチ―なダンスの動画にすることにより、真似しやすいと感じ挑戦する人が増えたのも拡散された要因だと考えられます。
2022年3月時点で167M回以上視聴されており、とても拡散されていることが分かりますね。
動画の例:
おすすめ動画と一緒にPR動画が流れてくる|インフィード広告
インフィード広告とは、投稿欄の「おすすめ」に表示される動画広告です。
通常投稿と同じ形式で広告配信されるため、ハッシュタグチャレンジ広告と同様に、広告感が少なくなっています。
また、TikTokのシェア機能が使えるのでYouTubeやInstagramに比べるとある程度の拡散力が見込めます。
インフィード広告の費用形態
- Brand Premium:42万円~
- Top View:625万円~
- One Day Max:300万円~
相場:約50万円程度
インフィード広告の成功事例
【DIESEL】
DIESELでは、TikTokの特徴である縦型全画面・音声付きでの動画訴求によって、高いブランドインパクトを残し、リーチや視聴回数を最大化することができる運用型インフィード広告「Brand Auction」を活用しました。
TikTokでも人気の高い「ファッション」をテーマに、インパクトのあるビジュアルと音楽でブランドの世界観を表現できています。
また、人物が随所に登場するため、他のTikTokのコンテンツとも親和性の高い広告クリエイティブと言えますね。
このようなクリエイティブを作成した結果、購買意向のアップリフトが300%を超えるといった成功を収めています。
動画の例:
TikTok広告出稿時の注意点
TikTokで広告を出稿する際には以下のような注意点があるので、気を付けましょう。
1度出稿してしまった投稿は内容に不具合などがあった場合でも変更ができません。
期間契約型の広告の場合、途中で取り下げたとしても、満額の費用を支払う必要があります。
また、申し込み後に出稿が割り当てられると、キャンセルも不可能となります。
そのため、出稿前に内容に誤りがないかや、不具合がないかは入念に確認しましょう。
広告を運用していくにあたって、このようなリスクを避けたい場合や、企業での人手が不足している場合には、広告運用の代理店を利用するという方法もあります。
選択肢の1つとして、検討してみてはいかがでしょうか。
【TikTok広告運用に話を聞いてみる】
TikTok出稿前にしておきたい準備は?
TikTokで広告を出稿するにあたり、出稿前にしておきたいこととして挙げられるのが「ターゲティング」です。
より高いリーチ率を得るためには、的を得たターゲット層に広告動画を届ける必要があります。
以下のようなターゲットで絞り込みができますのでサービスのターゲットにあうユーザーへの配信できるよう調整してみましょう。
- 興味関心
自社の商品がどういった人に好まれるかを考える - ユーザー属性
年齢、性別、地域、言語を絞り込む - 行動
例えば、美容系の動画にいいねしている・美容系のクリエイターをフォローしているユーザーをターゲットとした場合、美容系のインフルエンサーにPRを依頼する など
このように自社の商品に合ったユーザーに絞り込んで、広告動画を届けることで、より高いリーチ率につながるでしょう。
TikTok広告を出稿する際の流れ
広告を出稿してみたいという方に、実際にTikTok For Businessから広告出稿する際の流れを簡単に説明します。
【広告出稿の流れ】
STEP1:広告アカウント開設
STEP2:クリエイティブ作成
STEP3:キャンペーン作成
STEP4:広告セットの設定
STEP5:クリエイティブの設定
STEP6:支払い情報の登録
STEP7:審査
STEP8:広告配信開始
このように広告配信するコンテンツを作成したうえで、審査に通れば広告出稿可能となっています。
以上が広告を出稿するまでの流れになります。
Instagram広告との違いとは?
現在、TikTokと同じくらい集客する手段として利用されるSNSがInstagramです。
では、TikTok広告とInstagram広告の違いとは何なのでしょうか?
「ターゲット」と「広告の表示方法」の観点から違いを説明します。
【ターゲット】
TikTok | |
若年層をターゲットにしたPOPな広告が成功しやすいと考えられます。また、男性のユーザーも多いことから、男性をターゲットとした広告もおすすめです。 | トレンドに敏感で、新しいものが好きな女性ユーザーをターゲットとして、その時のトレンドにあった最新の商品などをPRする広告が良いでしょう。 |
【広告の表示方法】
TikTok | |
単尺の動画広告のみですが、単尺であるため、動画広告であるものの、短い動画の中で欲しい情報がシンプルかつ詳細に伝わるため、興味をひきやすいです。 また、TikTokは暇つぶしアプリのため、検索するほど興味はないけれど、見たら興味がわくという潜在層へのリーチも見込めるため、潜在層からのリーチが欲しい企業にはおすすめです。 | 画像広告と動画広告両方を行えます。画像で広告を打ちたい企業も参入できるため、インスタグラムの方が広告の幅はTikTokに比べて広いと言えます。 文字で詳細に商品を紹介したい企業や、画像でのインパクトを利用し、PRしたい企業にはInstagramがおすすめです。 |
以上がTikTok広告とInstagram広告の違いになります。
潜在層や幅広い層へリーチ獲得や、動画を用いて端的に商品をPRしたい企業はTikTokを、トレンドに敏感な女性や広告の幅を増やしたい、文章で詳細にPRしたいという企業はInstagramがおすすめです。
まとめ
この記事では、Tiktokの広告について紹介しました。
TikTokでの広告運用を考えているかたはぜひ参考にしていただけると幸いです。
TikTokは他のSNSよりも若年層の利用が多いスマホアプリなので、若年層へのリーチはもちろん、男性の利用者が多いことや、大人世代に向けた高価格帯のブランドの参入など、幅広い世代へのリーチが見込めます。
是非一度TikTokでの広告運用を検討してみてはいかがでしょうか?