「TikTokプロモートは少額で始められることは知っているけど、他の広告との違いをもっと知りたい」
TikTokプロモートは他の広告と違い、低額で始められることに加え、ターゲットを細かく絞って出稿できる広告ツールの1つです。
この記事では、TikTokプロモートのメリット・デメリット、やり方や費用などをご紹介します。
目次
TikTokプロモートとは?通常広告との違い
TikTokプロモートとは、TikTok上で広告を出すことができる1つのツールです。
広告と聞くと、企業がアカウント運営をするビジネスアカウントだけが実施できるイメージがありますが、TikTokプロモートは、個人アカウントでも運用することができます。
つまり、TikTokアカウントを所有する人であれば、誰でも実施することができ、上手く活用していくことでエンゲージメントの向上や認知拡大を促進することが可能となるツールです。
TikTokプロモート | TikTok広告 | |
利用できるアカウント | TikTokアカウントを持つ人 | ビジネスカウント |
費用 | 1コイン=1.8円 | 42万円(インフィード広告/Brand Premium) |
ユーザーからの見え方 | ・「広告」と表示される ・おすすめ動画の一部として表示されるため、一般投稿とは見た目に変化がない | ・「広告」と表示される ・アプリ起動後、バーナー、おすすめなど表示形式はさまざま |
TikTokプロモートを配信した場合の見え方
TikTokプロモートで動画を投稿した場合、「広告」とは表示されますが、通常の動画を投稿した表示形式と変わりません。
そのため、動画を閲覧したユーザーからは広告として投稿していることが気づかれにくい特徴があります。
しかし、同じ動画を何度も投稿したり、「おすすめ」に何度も表示されてしまうと広告であることがバレてしまう可能性もあります。
TikTok広告についてもっと知りたい人はこちらへ
https://ihack.co.jp/media/tiktok/advertisement/
TikTokプロモートで期待できる効果
TikTokプロモートでは、フォロワーの獲得とウェブサイトへの導入という2つの期待できる効果があります。
TikTokプロモートで動画を投稿した場合、「おすすめ動画」としてフォロワー以外にも多くのユーザーに表示させることができます。
また、TikTokユーザーは潜在層が多いことが特徴です。よって本来ならアプローチしにくい多くのユーザーにも動画を視聴し、フォローをしてもらうことで、新規顧客の獲得に大きく繋げることが可能になるため、ウェブサイトの導入は効果的といえます。
TikTokプロモートのメリット
TikTokプロモートのメリットは3つあります。
- 通常広告よりも低予算で広告配信ができる
- ユーザーに広告であることがバレる可能性が低い
- ターゲットを細かく絞れる
通常広告よりも低予算で広告配信ができる
TikTokプロモートTikTok広告に比べて、少ない費用で始めることができます。
1インプレッション(広告が表示される回数)あたり、0.1円前後となり、希望の動画閲覧数に応じて費用が変化する仕組みとなっています。
一方で、純広告では、最低でも40万円程度の広告費が発生するため、TikTokプロモートは低予算で配信することができます。
この費用はAndroidの場合は、現地通貨である日本円、iPhoneの場合はTikTok内にあるコインで支払うことが可能です。
TikTokのユーザーの年齢層は他のSNS媒体に比べて低いため、学生でもTikTokプロモートを利用できます。
ユーザーに広告であることがバレる可能性が低い
TikTokプロモートとして投稿した動画は、「広告」であることが分かりづらいことが特徴です。
最近では、ユーザーは商品やサービスの押し売り感のある広告が好まない傾向があります。
全国の21〜60歳の男女330人による「CM・広告に対する意識調査」をし、テレビCMやインターネット広告を目障りと感じる人が45.5%にも上り、中でも最もインターネット広告が「鬱陶しい、目障り」というイメージを持っていました。
参照:https://webtan.impress.co.jp/n/2022/08/26/43232
広告が好まれない理由は、「自分が見ている動画の視聴を邪魔される」や「商品の良い面しか強調しているから」などです。
そのため、TikTokプロモートでは広告感を出しにくく、かつ、「おすすめ」から動画が投稿されることで、多くのユーザーから反応をもらえ、自然な形で宣伝することができます。
ターゲットを細かく絞れる
TikTokプロモートは投稿前に、細かいターゲット設定をしてから投稿ができることが特徴です。
具体的には、性別・年齢・興味関心から細かく設定することができます。
【年齢】 13-17、18-24、25-34、45-54、55+
【興味・関心】
- 教育
- 車両&輸送手段
- マタニティ・ベビー
- 金融
- メークアップ/スキンケア
- 携帯電話/パソコン
- デジタル家電
- 旅行
- ペット
- アプリケーション
- ファッション/靴/帽子/カバン
- ニュースデータ
- ゲーム
- 飲食・グルメ
- アウトドアスポーツ
例えば、学生に化粧品を紹介したい場合は、「女性・18-24代・メイク/スキンケア」と絞ることができます。
このように細かいターゲット設定をすることで、それぞれの動画で本当に届けたいユーザーに無駄なく配信ができ、効果を発揮しやすいです。
TikTokプロモートのデメリット
TikTokプロモートのデメリットは3つあります。
- ステマ扱いをされることがある
- 炎上のリスクがある
- バズらずに費用対効果が合わない可能性がある
ステマ扱いをされることがある
ステマとはステルスマーケティングの略で、情報発信に関して、企業の仲介しているもののユーザーに広告であることを隠して、商品を宣伝することです。
上記でもお伝えした通り、TikTokプロモーションは広告であることが分かりにくいため、ステマではないかと一部のユーザーから勘違いされてしまうことがあります。
一度ステマであることを疑われて、コメントに残されてしまうなどの場合により、今後の投稿や紹介するブランドイメージに悪影響が出てしまいます。動画を作成する際は動画の質にこだわり、ステマだと疑われないように注意しなければいけません。
炎上のリスクがある
SNS運用をするうえで、共通して炎上のリスクはつきものです。
TikTokプロモートをすることにより、「おすすめ」からフォロワー以外の多くのユーザーが視聴することになります。そのため、モラルやポリシーに反する不適切な投稿をすることにより、見る人が多くなる分、炎上のリスクが高まってしまいます。
そのためTikTokプロモートに限らず、投稿をする際は、炎上をしないための対策はもちろん、炎上した時の対応策も考えておくことで、最小限に抑えることができます。
バズらずに費用対効果が合わない可能性がある
TikTokプロモートで動画を投稿しても、必ずしもバズるとは限りません。
TikTokを利用するユーザーが増えると同時に動画への質のレベルも向上しています。商品をただ紹介するだけでは、視聴者数だけが増えるだけで、エンゲージメントは低くなり拡散されない場合もあります。
そのため広告費を無駄にしないためにも、、ユーザーに刺さる魅力的なコンテンツ作りが大切です。
また配信後の動画分析をすることも鍵となります。
TikTokプロモートの成果をアプリ内の「インサイト」で確認することができます。
インサイトの情報をもとに配信後に分析し、PDCAを回すことで、バズる動画を作成するコツを掴めてくるはずです。
TikTokプロモートの配信料金(値段)はいくら?
TikTokプロモートでは、1インプレッション(広告がユーザーに表示される回数)あたり、
約0.1〜0.2円と低価格で始めることができます。
1日あたりの予算と配信期間を自分で決定することができ、かつ、広告出稿期間内での総支出額と推定動画視聴数も知ることができます。
支払いの際はTikTokコインを使用します。
TikTokコインとはTikTokで使えるバーチャルコインを指し、1コイン約2円となります。
コインは、TikTokLIVEでギフトを送る時にも使用することがあります。
コインは、見積もりが完了した後にチャージするか、もしくは、事前に公式ウェブサイト、設定から「ポケット」、LIVEルーム内でApple PayやGoogle payなどで購入することが可能です。
以下では、実際に予算と配信期間を設定して、シミュレーションをしてみます。
(例1)<1日の予算300円(最低額) 配信期間 7日間の場合>
総支出 2,100円
推定動画視聴数 820-3,757
(例2)<1日の予算100,000円(最高額) 配信期間 7日間の場合>
総支出 700,000円
推定動画視聴数 273,530-1,252,541
TikTokプロモートのやり方
- プロフィール上部の三本線をタップし、「クリエイターツール」をタップする
2.「プロモート」を選択し、プロモートをする動画を選択する
3.プロモートをする目的を選択
4.オーディエンスを選択
5.予算と配信時間を設定
6.予算に応じて必要なコインを購入
TikTokプロモートでバズるためのポイント
TikTokプロモートでバズるためのポイントを3点ご紹介します。
- 過去に保存数が多かった動画を選ぶ
- ターゲットにあった動画を選択する
- コメントが多い動画を選択する
過去に保存数が多かった動画を選ぶ
TikTokプロモートで動画をバズらせるためには、保存数が多かった動画を選ぶことが大切です。
ユーザーが動画を保存する理由は、その動画が魅力的で別の機会にもう一度視聴したい、という思いにより、保存ボタンを押します。
そのため、元々多くのユーザーから評価されている動画を、おすすめ動画として、さらに多くのユーザーに目に触れる機会を作ることで、エンゲージメントをより高められる可能性があり、動画をバズらせやすくなります。
ターゲットにあった動画を選択する
また、設定したターゲットにあった動画を選択することも大切です。
上記でも「プロモートのやり方」の中でご紹介しましたが、TikTokプロモートではターゲットを選択できます。性別や年齢、興味・関心から細かく設定できるため、設定したターゲットに刺さりやすい、質の高い動画を作成する必要があります。
また、すでに投稿している動画をプロモートする場合、保存数が多い動画を選び、その動画のターゲットを細かく設定することで、一定数のエンゲージメントを獲得することが可能です。
コメントが多い動画を選択する
動画を選択する際にコメントが多い動画を選択したり、新たにプロモートとして動画を作成する際は、ユーザーがコメントしたくなるような動画作成が大切です
コメント数が多いと、ユーザーはコメントの内容が気になり読み続けます。その間も動画が再生され続けるため、視聴回数を上げることができます。
そのため、もともとコメント数が多い投稿をユーザーがコメントを読んだ場合、ユーザー1人あたりの視聴回数を高めることができますし、さらにユーザーとのコミュニケーションとして返信してあげることも効果的でしょう。
TikTokプロモートができない時の原因と対処法
TikTokプロモートができない原因は以下のことが考えられます。原因とともに対処法もご紹介しています。
- 楽曲が著作権によって規制されている
- 運営の審査が通らず非承認になる
楽曲が著作権によって規制されている
TikTokプロモートをしたい動画の楽曲が著作権で保護されている場合、投稿することはできません。
プロモートできるのは、オリジナル楽曲や商用目的で使用できる楽曲のみとなっています。
著作権に規制されている楽曲であるかどうかを調べるための方法を以下の手順でご説明します。
<動画作成時の場合>
- 動画作成をする際の「+」をタップし、上部の「楽曲」をタップ
2. 使用する楽曲を選択した時に、規制されている場合は、「広告動画を作成する場合は、楽曲をタップして商業利用可能な音楽をご利用ください。」と表示されます。
3.上部にある「楽曲^」をタップし、「商業利用可能な音楽」を選択すると、規制されない楽曲を選ぶことができます。
<すでに投稿されている動画をプロモートする場合>
- 投稿動画の楽曲の1つ上にある「矢印」ボタンをタップ
- 下部の「プロモート」が押せなくなっている場合は、使用できる楽曲ではありません。
運営の審査が通らず非承認になる
プロモート動画を作成後、運営の審査が入り、プロモーション非承認になることがあります。
承認されない場合は、TikTokガイドラインおよび広告ポリシーに違反している可能性があるため、コンテンツの修正をする必要があります。
よくある承認されない原因は、プロアカウントに切り替えていない、18歳以下であることなどが挙げられます。
また、動画の内容がガイドラインに違反している場合があり、出稿NGの商品を紹介していたり、広告の最上級表現を使用していたりすることなどがあげられます。
審査が通らない原因は上記であげたものだけに限らないため、ガイドラインをしっかりと読み込みましょう。
もしどうしても解決できない場合は、運営に問い合わせることも可能です。
まとめ
この記事では、TikTokプロモートの概要、効果、やり方などをご紹介しました。広告運用を検討している方は、低価格で始められるTikTokプロモートからはじめてみてはいかがでしょうか。