今回はTikTokのPR施策でご一緒させていただいた、株式会社クラブコスメチックスのプロモーション事例を紹介させていただきます。
クラブコスメチックス様は「ひとりよりふたり、より多くの女性に美しさを」という理念を掲げた化粧品ブランドを展開する企業様です。
中でもDAISY DOLL by MARY QUANTは、ロンドン発のコスメ・ファッションブランド『MARY QUANT』が日本上陸50周年を迎えたことを機に、さらに多くの方に自分らしくいきいきと輝いてほしいというコンセプトのもと、昨年立ち上げた新ブランドです。
今回は、営業本部 海外事業部 事業開発課 課長代理 葉様にお話しをお伺いし、PR施策を行う上でのこだわりや、実際の動画を見た感想を記事にしております。
話を聞いた人
株式会社クラブコスメチックス営業本部 海外事業部 事業開発課 課長代理
目次
ブランドを知らない人へどう届けるか| 新ブランドだからこそ、市場認知の獲得が難しい
ーー今回ご依頼いただいた際、どのようなプロモーション課題をお抱えだったのでしょうか?
今回、依頼させていただいた「DAISYDOLL」は2021年の7月にリリースしたブランドになります。そのタイミングでは自社でYouTuberとのタイアップや、Instagramでのインフルエンサーを起用したプロモーションを行いました。
ただ、実際にプロモーションをやってみる中でキャスティングが難航し、最終的にはメイクだけでなくさまざまなジャンルの動画を投稿している方に依頼しました。それぞれコンテンツのクオリティは高かったのですが、メイク以外の投稿がメインのインフルエンサーに依頼してしまったため、エンゲージメントは思ったより少なくなってしまっていました。
プロモーションをするにしても、そのコンテンツを誰がどんな目的で見ているのか、まで考える必要があると思い、SNS毎で特徴などはより細かく調べました。
そんな時にTikTokと出会いました。
ーーTikTokのどのような点に魅力を感じて、お申し込みいただけたのでしょうか?
まず、YouTubeやInstagramで「美容コンテンツ」を見る人は、美容系アカウントをフォローし、ハッシュタグ検索をした上でコンテンツ視聴をしているため、美容感度が高く、既にメイクにもかなり興味がある顕在層の方が多いのかなと思っています。
一方でDAISYDOLLのターゲットは、メイク初心者や、化粧に興味を持ち始めた若い女性です。つまり化粧品を「検索してでも見たい!」というよりは、動画を見て「ちょっとやってみようかな」と思うような潜在層になります。
TikTokは視聴者が自ら検索してコンテンツを探すのではなく、おすすめ動画が流れてくる配信ロジックであるため、そもそもリーチできるユーザーが違う点とお聞きしました。拡散性が高く潜在層にアプローチできるのではないかと思い、試してみました。
ターゲットは初心者なので誰が見ても使い方が分かる動画に
ーープロモーション動画を作成する上で気をつけた点や、大切にしたポイントがあれば教えてください。
先ほどお話しした通り、DAISYDOLLのターゲットは、メイク初心者など、あまりお化粧する事に慣れていない方達です。商品自体も誰でも簡単に使える&可愛らしいパッケージなど、ターゲットに寄せた設計をしております。
そのため、誰が見ても使い方や発色イメージがすぐに分かり、手に取ってもらいやすくなるような動画になっているかは意識的に確認しました。例えば、商品パッケージだけの紹介動画や多くの化粧品を組み合わせたメイク動画で紹介されるというのは製品とは合わないなと思っています。
投稿動画以外にインフルエンサーの方を選定する際も、アイメイクを中心に、HowTo動画やbefore/afterを分かりやすく投稿しているかはチェックしていました。
ーー実際に投稿された動画をご覧いただき、いかがでしたか?
「簡単!手軽!」という部分がメインで伝わる動画が多くて良かったです。加えて、実際に使用しているシーンやスウォッチなどで発色まで分かる動画が投稿されたのも良かった点でした。
作業的に依頼内容を忠実にこなすのでなく、実際に使ってみた上で気付いた点や、自分だったらこう使う!といったご自身の感想やクリエイターとしての思いが伝わる動画になったので、本当にファンになってくれたんだなと感じ、すごく良かったです。
また副次的な効果として、弊社の営業がリテールや卸の担当者さんと話をした際に「TikTokでプロモーションをしているんですね!」と好印象を持っていただけたのもやって良かったポイントでした。
オフラインの店舗をメインで拡販している以上、認知拡大と同時に店頭の棚に置いていただきやすくするための施策も必要だと考えているので、そういった意味でも価値のある施策だと思います。
さまざまな取組みを通じて潜在層へのさらなる認知拡大を
ー今回のTikTok動画制作を通じて、今後プロモーションで試してみたいことはありますか?
今回、DAISYDOLLとしてはじめてのTikTokでのプロモーションとなりました。
TIkTok上で「#デイジードール」の再生数が増え、市場接点の創出や認知拡大は一定できたのではないかという実感はあります。ただ一方で、ターゲットが潜在層となると、まだまだコンテンツ数やインパクトのある動画を増やしていきたいです。
ーー具体的に試してみたい施策もあるのでしょうか?
今回、初めてTikTokでのプロモーションが実施できた事で、認知拡大に向けた一歩踏み出せたと思っています。だからこそ、さらにブランドの認知を広げられるような施策はやっていきたいですね。具体的にはTikTokの「ハッシュタグチャレンジ」などを用いて、「10秒チャレンジメイク」などの企画もやっていけたらなと考えています。
まだ新ブランドというフェーズではありますが、MARY QUANT発のコスメという話題性をキッカケに知ってくださる方もいらっしゃいます。
今後もSNSの発信力を活かして、もっとたくさんの方に使っていただけるようなブランドを目指していきたいですね。
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