旅行・観光業界におけるインフルエンサーマーケティングとは?成功事例やメリットを紹介

旅行・観光業界におけるインフルエンサーマーケティングとは?成功事例やメリットを紹介

SNS利用者数は年々増加傾向にあり、若年層を中心に、広告としての影響力は非常に大きくなっています。

すでに化粧品業界やガジェット業界はSNSでのインフルエンサーマーケティングに取り組んでおり、今後もさまざまな業界に広がりを見せると考えられます。

今回は、旅行・観光業界におけるインフルエンサーマーケティングのポイントや成功事例について解説していきます。

旅行・観光業界でインフルエンサーマーケティングをやるメリット

少し前まで、旅行・観光業界では「旅行に行きたい」と思ったら、観光地のサイトや雑誌を参考にするのが一般的でした。
しかし、近年はそれだけでなく、「SNSを見て旅先を決める」「旅行に行く前にSNSで情報収集をする」という人が増えてきています。

SNSで情報収集をする人の増加に伴い、近年では「トラベルインフルエンサー」と呼ばれるインフルエンサーも登場してきています。
旅行好きのユーザーや地方の隠れた魅力を紹介するユーザー、全国各地のホテルを紹介するユーザーなど、多岐にわたる旅行や観光に関する投稿が行われています。
また、インフルエンサーではないユーザーも、旅先の写真や動画をSNSに投稿することは一般的になりつつあります。実際に、#タビジョ など、旅行に関する検索するとたくさんの投稿が見られます。

InstagramやTwitter、TikTokなどのプラットフォームは、それぞれの利点を上手く活用することで、若い世代へアプローチしやすく、SNS上で認知拡大、そして旅先の比較検討まで興味を持ってもらうことも可能です。

旅行・観光業界ではどんな人に依頼すると良いのか?

では、実際にインフルエンサーマーケティングを行う場合、どのようなユーザーに依頼すれば良いのでしょうか?
基本的には、旅行に関する投稿をしている人となります。

例えば、

  • vlog系の投稿をしている人
  • 地方の観光地を紹介している人
  • 映像クリエイター
  • ホテルを紹介している人

などです。宣伝したいものや場所、制作してもらいたい投稿の雰囲気に合わせてインフルエンサーを探したり、キャスティングすると良いでしょう。

旅行系インフルエンサーに依頼する企画例

インフルエンサーに依頼をするとして、どのようなPR方法があるのでしょうか?
3つの企画例を紹介します。

  • ツアー紹介
  • 施設紹介
  • 周辺の観光スポットの紹介

ツアー紹介

ツアーへの参加を検討している人の中には、パンフレットやツアーの写真の情報だけでは不安だと思う人もいます。

また、パンフレットや写真では見どころを中心に紹介していることが多いので、実際にツアーに参加したら「1日の中で観光スポットを2,3個見た以外はほぼ移動時間でつまらなかった」などと、参加したときとの乖離を感じる人もいるかもしれません。

主催者ではなく、参加者視点でPR動画を制作することで実際の雰囲気がより伝わりやすくなり、参加を迷っている人にリアルな情報コンテンツが伝わります。

参加予定者の不安を払拭したり、実際に参加してくれた人にイメージとのギャップをなくしてもらったりするためにも、動画でツアー紹介をするのは有効な手段です。

【親和性の高いインフルエンサー】
vlogを投稿しているインフルエンサー
地方の観光地を紹介しているインフルエンサー

実際の紹介事例【YouTube】

【伊勢原観光協会】

YouTuberのスーツさんと伊勢原観光協会のタイアップ事例です。
大山の魅力を、スーツさんの投稿スタイルで発信している動画です。

「初めて知ったけど行ってみたい」「前から気になってたから行ってみようかな」など、好意的なコメントも多数寄せられています。

このタイアップ企画が好印象を残して成功した要因は、

  • 魅力をしっかり述べている
  • スーツさんの動画のテイストに寄せている

ところにあると言えます。

施設紹介

施設に来た際の気になるポイントを「ユーザー視点」で伝えるのに有効な、施設紹介を行う企画です。
施設の紹介だけでなく、従業員によるおもてなしの様子を入れるなどして、写真では伝わらないところをインフルエンサーに伝えてもらうと、よりリアルな雰囲気が伝わるでしょう。

【親和性の高いインフルエンサー】
vlogを投稿しているインフルエンサー

実際の施設紹介事例【Twitter】

【コルディア大阪本町】
「旅する二人」と大阪のホテル、コルディア大阪本町のタイアップ事例です。
文章の内容は普段の投稿と同様にホテルの内容紹介とレビュー。

この事例では、

  • 「コスパが最強」など、思わずチェックしたくなるワードを使用
  • 「女子会」などの具体的な状況を想像させる文章でユーザーの心をつかむ
  • レストラン情報を載せることで宿泊目的以外の人も気軽に来れるようにする

など、さまざまなポイントを盛り込んでおり、ユーザーにもおすすめポイントや魅力が伝わりやすくなっています。

周辺の観光スポットの紹介

地元の商店街や飲食店などをガイドブックでは知ることのできない穴場スポットとして紹介・解説することも地域の魅力を伝える一つの方法です。

例えば、実際に商店街や飲食店をめぐり、地元で愛されるローカルフードを食べ歩く動画などを投稿すれば、街並みや雰囲気だけでなく地域のお店の魅力も伝えられます

【親和性の高いインフルエンサー】
グルメ系の投稿が多いインフルエンサー

他にもある!旅行系のタイアップ事例

以上の企画以外にも、たくさんのタイアップ事例があります。
ここではInstagramとTikTokの2例を紹介します。

星野リゾート|Instagramを活用してFamily層向けに魅力をPR

星野リゾートは、インフルエンサーに、家族旅行の様子をインスタグラムやYouTubeで公開してもらうことでマーケティングを実施しました。

インフルエンサーの宮城舞さんが起用され、家族で雪を楽しんでいる様子を載せたインスタの投稿にはたくさんのコメントが寄せられました。

成功要因としては、

  • 家族にターゲットを絞ったこと
  • 施設以外のアクティビティや料理、サービスを多くの投稿でアピールしたこと

などが挙げられます。

ホテルマリオットアメリカ|TikTokのハッシュタグを活用し大きな話題に

【ホテルマリオットアメリカ】

マリオットのロイヤルティプログラムBonvoyは、ハッシュタグキャンペーンを実施した結果、TikTokで合計430万ビューを集め、大きな話題を呼ぶことに成功しました。

マリオットのカスタムソングとハッシュタグ「#TravelMakesUs」を使って独自のビデオを作成するように呼びかけた結果、国内だけではなく海外からもたくさんの投稿が集まったのです。

ハッシュタグキャンペーンなどのユーザー参加型の企画は、誰でも参加しやすいため、多くの人に認知してもらうきっかけとなります

SNSごとに効果の違いはある?

SNSごとにその特徴は違います。
各媒体に合ったプロモーションを行うことで、高い効果が期待できます。
ここでは、各媒体の特徴とポイントを紹介します。

Instagram

Instagramの最大の特徴は「写真」です。
文章を読む必要がなく、写真のみで直感的に魅力を訴えることができるのが利点です。
「インスタ映え」を意識した写真はユーザーの興味を引きやすく、うまくいけば観光に訪れてもらうことも可能になります。

Instagramはライトなファンへのアプローチが可能なSNSです。
ハッシュタグ検索や位置情報検索により、他の人がどのような旅をしているのかや、どんな写真を撮っているのかを知ることができ、全くその土地や観光地を知らなかった人にも興味を持ってもらうことができます。

また、#タビジョ、#グルメ旅 など、幅広い層が検索しそうなハッシュタグをつけることで、「旅行にはいきたいけど目的地が決まっていない」という人にも興味を持ってもらうことができます。

Twitter

Twitterのメリットは「拡散力」です。

Twitterは、まだライトファンにもなっていない、「潜在層」へのアプローチが可能です。
リツイートやいいねをしてくれたユーザーへのプレゼント企画などで認知拡大し、今後の旅行の候補地にしてもらうと効果的かもしれません。

また、来訪してくれたお客様の投稿にいいねを押すなど、ユーザーとの距離感を縮めるのも有効といえます。

TikTok

TikTokの特徴は、「短尺動画で興味を引きやすい」ことです。

最近ではインフルエンサーでないユーザーもvlog風の動画を数多く投稿しています。動画を撮影し繋ぎ合わせ、流行りの音楽やハッシュタグとともに投稿することで、たくさんのユーザーに届けることができます。

フォロワーの大小に関係なく「バズる」可能性があるため潜在層へのアプローチも可能で、今後も旅行・観光業界のTikTokの活用が増えてくると予想されます。

旅行・観光系のインフルエンサーマーケティングにかかる費用

インフルエンサーマーケティングを行う場合には、やはり費用がかかってきます。
旅行業や観光業では、交通費や宿泊費が高いので、報酬は必要ない場合もありますが、基本的には以下の通りです。

  • インフルエンサーへの報酬(フォロワー単価1円〜5円ほど)
  • インフルエンサーの交通費
  • インフルエンサーの宿泊費

依頼予定のインフルエンサーが住んでいる地方やかかる交通費を考え、予算と照らし合わせながらインフルエンサーを起用するようにしましょう。

旅行業や観光業でインフルエンサーマーケティングを行う際のポイント

ここからは、旅行業や観光業でインフルエンサーマーケティングを行う際に気をつけるべきポイントを3つ紹介します。

  1. ターゲットを明確にする
    ターゲットを明確にすることで、どのようなインフルエンサーを起用するか、SNSでどのような情報を発信したらいいのか、どのような企画をしたらいいのかなど、するべき施策が定まってきます。
  2. 他との差別化
    その土地ならではの体験ができたり、その土地にしかないものをアピールして、他との差別化を図りましょう。
  3. 「SNSを見て来た」と言えばサービスされるなどの付加価値つける
    SNS限定企画や、顧客が投稿した写真を公式アカウントでリポストするなどのアクションによって、フォロワーがまめにSNSの情報を確認するようになり、単なるフォロワーとしてだけでなく、企業や施設の「ファン」として継続的な関係のキープに繋がります。

インフルエンサーへの依頼方法やインフルエンサーマーケティングの失敗事例や注意点は以下の記事で詳しく解説しています。

まとめ

旅行・観光業のインフルエンサーマーケティングについて紹介・解説してきました。

一見難しそうに見える旅行系のインフルエンサーマーケティングですが、ポイントを押さえれば、十分な効果が見込めます。自分たちの強みを考えながら、プラットフォームや企画を決定していきましょう。

インフルエンサーマーケティングの業界別の事例はこちらの記事でも解説しています。

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